※当記事は、記事執筆当時(2021/06/15)の段階でのpictSQUAREさんについて述べています。
pictSQUAREさんは現時点ではβ版のサービスなので…。
もしかしたら今後、サービスの内容は変わるかもしれません。悪しからず。
はじめに
お久しぶり(?)です、筆者です。
昨今のコロナ渦はまだ収まらず…直接のイベント出展が大好きな筆者としてはもどかしい日々が続いております。
そんな中、つい先日「pictSQUARE」というサービス上で行われた「オンライン上で参加できる」オンリーイベントに参加しまして。
※参加レポはこちら: DAZZLING MOONLIT NIGHT参加レポ - Aikの趣味日記
これまで直接出展…いわゆるオフライン出展しかしたことのない筆者にとっては、何もかもが驚きの嵐でした。
また、オフライン出展とは準備するものも色々異なり、とても新鮮な体験ができた様に思えます。
そんな驚きや感動を忘れないうちに、「オンライン出展(pictSQUARE)にて必要な準備」や「オフライン出展しかしてこなかった筆者視点からの感想」等々をまとめておきたいなと思い…。
こうして記事にしてみようとした次第です。
ただ、全ての内容を1記事にまとめるととんでもなく長くなるので…。
記事の内容は「前編」「中編」「後編」の3つに分けようと思います。
前編である今回は「そもそもpictSQUAREとはどんなサービスか」「イベント出展時に必要な準備」について記載していこうかと。
▼参考: 今後の執筆構成予定
- 前編:「そもそもpictSQUAREとはどんなサービスか」「イベント出展時に必要な準備」
- 中編:「当日の過ごし方」「イベント後にやること」
- 後編:「所感」「おまけ: pictSPACEとBOOTHを比較してみて」
前置きがちょっと長くなってしまいました…。
それではいきましょう٩( ‘ω’ )و
pictSQUAREってなーに
まずは、先ほどからあげていた「pictSQUARE」というサービスがどんなものかという紹介から。
公式HPによると:
pictSQUAREは、同人イベントをオンライン上の仮想空間で行えるサービスです。
オンラインの会場ではアバター同士のチャットも可能で、その場で頒布物を注文することができます。
どなたでもイベントを主催でき、サークル参加・一般参加が可能です。
参考: pictSQUARE公式Q&A
…とのこと。
これまでの同人イベントは「直接販売」、BOOTHさん等が行ってくれてる「Web即売会」が主な選択肢だったと思いますが…。
pictSQUAREさんのサービスを使えば、「オンライン会場で交流もできちゃう同人イベント」が「誰でも主催&参加できる」というものです。
一般参加するだけなら、
「pictSQUAREに会員登録し」
「イベントを選択&参加ボタンをクリック」、
「ニックネームを入力&アバターを選択して」
「イベントホールへボタンをクリック!」
これだけでイベントに参加できてしまいます。
参加後は上下左右カーソルで動くことができますし…。
上部の入力欄からチャットも飛ばせ、交流もバッチリです:
オンライン上で自分のアバターを動かすという、なかなかできない経験が味わえます…。
直接味わってみたい方は、pictSQUAREさん公式ページから「デモ会場」へアクセスしてみるのをお勧めします。
pictsquare.net ※デモ会場への入場であれば、会員登録の必要もないので気軽に体験できます
「pictSQUARE」というサービスについての紹介についてはここまで。
次からはいよいよ「サークル出展に必要なこと」について見ていきます。
サークル出展に必要なこと
まずはサークル出展に必要なことの概要から。
pictSQUAREさんのイベントにおいて「サークル参加のために用意すべきもの」は下記となります:
- pictSPACEストアコードor BOOTH等の通販サイトURL
- サークル名
- サークル出展費(クレカorPaidy後払いor等のオンライン決済)
- サークルカット画像
- お品書き画像
- 店舗外観画像
…しかし、上記全てを「サークル参加時に必ず作っておく」必要はなく。
実は、pictSQUAREさんのイベントにおいて「サークル参加のために最低限用意すべきもの」は:
- pictSPACEストアコードor BOOTH等の通販サイトURL
- ※この時点では商品登録をしてなくてもOK
- サークル名(テキストで入力するだけでOK)
- サークル出展費(クレカorPaidy後払いor等のオンライン決済)
…のみとなっております。
直接出展のイベントであれば、申込時に「サークルカット画像」くらいは用意しておかないといけませんが…。
pictSQUAREさんのイベントでは、サークルカット画像は申込後に後から差し替えできるため申込時には出来上がってなくてもいいのです。
直接出展しかしてこなかった筆者にとっては、この時点から「時代は変わったんだな…」と感慨深さを得てしまいました。
BOOTH等の通販サイトURLをもともと持っているのであれば、イベント認知後5分程度で申込ゴールインできちゃいます。
めちゃくちゃ手軽に参加できるというのもメリットですよね…_:(´ཀ`」∠):
ここからは、上記で挙げた必要なものについてさらに詳しく見ていきます。
pictSPACEストアコード or BOOTH等の通販サイトURL
こちらは「pictSQUAREイベント上で、商品を購入するための窓口」となる情報です。
既にBOOTH等で「自前で通販用のURLを持っている」のであれば、そのURLを入力するだけでOKです。
なお、BOOTHは1アカウントにつき1つしか店舗を持てないため…。
「BOOTH内で複数作品の商品を扱ってて」「イベント出展はその中の1つの作品が題材である」場合は、BOOTHの「商品リスト機能」を活用するといいかもです。
booth.pm
筆者ももろ上記の様なパターンだったのですが、商品リスト機能を使い:
pictSQUAREにはその商品リストへのリンクを貼ることで対応しました。
また、「pictSPACE」という「pictSQUAREの姉妹サービスを用いて頒布する」ことも可能です。
こちらであれば、URLではなくpictSPACE内で発行可能な「ストアコード」を入力するだけでOKです。
なお、pictSPACEはpictSQUAREの姉妹サービスであることからか、連携機能がかなり強力でして。
「BOOTH等の通販サイトURL」を使用してしまうと、一般参加者側からイベント出展者の商品を買う際には、こんな感じで別タブでその画面に移動しないといけませんが…。
pictSPACEで出展すると、こんな感じに「会場にいながら商品を見れる&購入できる」のです(!)。
一般参加者側からすると「会場にいながら色々できた方がいいのかな」と思わなくもないですが…。
個人的には、周りのサークルさんがどっちが多いかで決めちゃってもいいのかなと思います。
…それに、ぶっちゃけ話すとBOOTHとpictSPACEを比較すると、BOOTHの方が老舗サービスだからか、使い勝手等は圧倒的にBOOTHの方がいいですので…。
この辺りはお好みでいいかなと思います。
BOOTHの用意がないのであれば、pictSPACEを使ってもいいかもしれませんが…。
一応、筆者の方でpictSPACEを使ってみた感想を別途記事の余談に乗っけようと思っています…参考になれば幸いです。 ※記事できました→こちら
サークル出展費(クレカorPaidy後払いor等のオンライン決済)
こちらはイベントの主催者様が決めた、「サークル出展費」を用意する必要があります。
出展費の下限は550円となっているため、無料での出展は絶対にできない様になっています…。
なお、この下限額は「pictSQUAREさんのサービス利用手数料」と同額になっています。
どういうことかというと…。
pictSQUAREさんでイベントを開催する主催者さんは、「サークル出展費の合計から」「pictSQUAREのサービス料金を差し引いた額」をイベント開催時の利益として受け取ることが可能です。
この「pictSQUAREのサービス料金」というのの下限額が「550円×出展サークルの数」に設定されており…。
出展費を550円と設定してくださっているイベントについては、主催者側には1円の利益も発生しません。
筆者個人としては、サークル出展のための準備や告知等もろもろはすっごい大変でしょうから…。
コミケと同じ様に、対価ぐらい貰っても全然いいと思いますがね…。この辺りは個々人の考えによるものでしょう。
なお、支払いには「クレジットカード払い」か「Paidy後払い」を選ぶことができます。
Paydy後払いを選ぶと、銀行振込かコンビニ決済かのどちらかで支払うことが可能です…。
こういったのは一昔前だと、クレジットカード払い一択だったと思いますが…便利な時代になったものですな。
サークルカット画像
こちらは「イベント会場で自ブース内に設置されるサークルカット」となります。
設定したサークルカットは、自ブースのところに配置され…:
クリックすると、サークル詳細情報としてこんな感じの画面と共にサークルカットが拡大表示されます。
会場ではサークルカットがかなり縮小して表示されるので、小さな文字なんて書こうもんなら、容赦なく潰れてしまいますが…。
クリックして拡大表示ができる以上、そこまで気にしなくてもいいんじゃないかなと思います。
気になる方は「pictsquareサークルカット」でGoogle画像検索し、先駆者様達がどの様な感じで描いているのか参考にしてもいいかもです。
なお、先で話した様に「サークルカットは参加申込後も何度でも差し替え可能」です。
「申込時には登録せず、イベント前日までに仕上げて投下してもOK」ですし、「イベント会場で見た時の見栄えが気になるから描き直ししてもOK」です。
何という自由度…! サークルカットを後から差し替えられるなんて、夢の様な環境ですよ本当…。
ちなみに会場上でのサークルカットの配置エリアが「正方形」であることから、制作の際は「正方形」の画像を作ることをお勧めします。
正方形以外の画像でもいいのですが、歪んで表示されたりするのでご注意を…。
※pictSQUAREさん側で推奨している画像サイズは「縦幅500px、横幅500px」です。
お品書き画像
こちらは「イベント会場で自ブース内に設置されるお品書き」です。
こちらはサークルカットとは異なり、イベント会場上ではお品書きは見えません。
サークルカットをクリックした時の、サークル詳細情報画面でようやく見える物です。
(多分そこ以外には見れないはず…)
Twitterに貼り付けているお品書き画像をそのまま流用するでも、問題ないと思います。
ただ、pictSQUAREさんのサービスは「縦長の画面上で表示される」ため…できれば縦長の画像を用意してあげるといいかもです。
※pictSQUAREさん側で推奨している画像サイズは「縦幅500px、横幅1000px」です。
なお、こちらもサークルカットと同様に「参加申込後も何度でも差し替え可能」です。
忙しいイベント準備の中で、新刊を落とすこともあるでしょう…そんな時でも、pictSQUAREさん上では何度でも差し替えできるので安心ですね(?)。
店舗外観画像
こちらは「イベント会場での自ブースの外観」を設定できます。
この画像は用意しなくてもOKではありますが、そうなると自ブースがこんな感じのデフォルト表示となってしまいます…。
…が、指定された画像形式を登録すればこんなに華やかに!
「PNG、JPG、GIF画像」の、「縦幅224px、横幅224px(推奨サイズなので変えてもOK)」の画像を用意すれば適用できます。
ただ、pictSQUAREさん側で表示される下記の場所には、作った画像の上から画像が表示されるので…。
作成時には、上記画像が入ることを考慮して作るといいかもです。
((やってみたらわかると思いますが、ドット絵の背景を描くのが好きって人にはこの画像作成はとことんハマるかと思います…。
また、自分で画像を作るのが難しい場合は「店舗外観画像を配布してくださっている」方や「作成メーカーを作ってくださる」方もいますので…。
そちらを頼りにしてもいいかもです。
もし自分で作ろうとしている方で、いいデザインが思いつかない場合は…。
これまた「pictsquare店舗外観画像」でGoogle画像検索し、先駆者様達がどの様な店舗外観画像を作っているのか参考にしてもいいかもです。
ちなみに、サークルカットとお品書きもそうなのですが…。
なんと店舗外観画像も「イベント開催中でも差し替え可能」です。
これを応用して、ROM中だったり一時抜けている時、会場内を回っている時は「その旨を店舗外観画像に記載して適用」しておくとわかりやすいかもしれません…。
その他設定項目
イベントによっては、「サークル参加時の追加設問」が設定されている物があります。
pictSQUAREでは、サークル配置を主催者様が手動で行えたりもするのですが…そのサークル配置に参考にするために、何個か設問が用意されていることも。
(もちろん他の理由からの設問はあるかもですが、主な設問は上記理由から来てるかなと)
例えば「原作名」「カップリング名」「傾向・ジャンル」などが聞かれたりします。
(コミケのジャンルコードと似た様なもんです)
これらはテキストベースで入力できるため、もし参加イベントに設問が設置されていたら回答しましょう。
他にも設定できる箇所
イベント申込時に必要or設定できる項目については、上記に述べたとおりですが…。
pictSQUAREさんでは「イベント申込後に設定可能な内容」もいくつかありますので。
それについてもまとめていきます。
自作アバター
pictSQUAREさんのイベント会場では、会場入場前に操作するアバターを設定可能ですが…。
なんと、このアバターは自作することが可能なのです!
設定の手順としては下記の通りです。
まず、自作アバター用の画像を作成します。
RPGツクール等でキャラドット絵を作ったことがあるなら馴染み深いと思いますが…。
「32px × 32pxの画像」を「正面&後ろ向き&左向き&右向きで、歩行時のアニメーション用に3パターンずつ」「計12パターンの画像を1つのPNG画像に敷き詰めます」。
要は、こんな感じの画像を作ればOKです:
最終的な画像サイズは「縦幅128px、横幅96px」になるかと。
※背景を透過させないと、アバターの背景が白くなります。作る時は必ず背景を透過させてください。
その後はpictSQUAREマイページのアバター設定から、作成した画像をアップロードするだけです。
アップロード後に会場入場前の画面に行くと、こんな感じで、左上に自作アバターが出てきて選べます。
同人イベントなので「登場キャラのキャラチップを作り」「そのキャラになりきる」といったバーチャルコスプレなんかも可能です!
いやぁ夢が広がりますよね…!
なお、この画像形式は「RPGツクール」といったソフトで要求されるキャラチップ画像と同一なので…。
RPGツクールのキャラチップ素材を、そのままアバターとして適用することも可能です。
念の為、使用する際は素材配布者の利用規約をよく読んでから使用しましょう。(RPGツクール外のサービスで使うことになりますからね…)
画像作成の一助になる様に、筆者の方で作成補助画像も作ってみました。
もしよければ参考までに…。
ちなみにpictSQUAREのアバター画像は、32*32dotを各方向12種類描けばOKっぽいです
— Aik(アイク) (@aik0aaac) May 15, 2021
キャラチップ上で描くと、どこからどこまでが32*32dotか分かんなくなるので…
32*32dotの正方形で埋めた画像を作ってこれで作業してました
もし良かったらお使いください( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/m9UAP8YU1X
※なお、この項目は一般参加者の方でも設定可能です。
プロフィール設定
pictSQUAREさんの会場では、アバターをクリックすると「プロフィール」という吹き出しが表示され…。
さらにそれをクリックすると、その人の情報を見ることができるのですが:
この中身ももちろん設定できます。
pictSQUAREマイページのプロフィール設定から編集可能です。
設定できるのは「ニックネーム」「プロフィール画像」「自己紹介文面」、そして最大3つの「活動サイトリンク」を貼れます。
こんな感じで、リンクボタンの表示欄とURLを設定でき…。
TwitterでもFacebookでも、InstagramでもpixivでもBOOTHでも好きなものを設定可能です。
程よく柔軟性がある、この設定方式いいですよね…。
またサークル出展者であれば、各ブース内のサークルカットクリック時に表示される「サークル詳細画面」の最下部にも同様の情報が出てきます。
サークル出展者であれば、優先的に設定しておいていい箇所かもしれません。
書き込みボード設定
pictSQUAREさんでは、自ブースに「書き込みボード」というのを設置できます。
店舗外観設定の最下部に「書き込みボードの設置」という欄があるので、そこを「書き込みボードを設置する」に選択すればOKです。
選択すると、自ブース内に赤枠で囲った箇所に「書き込みボード」が出現します:
クリックするとこんな感じで書き込み用のフォームが出てくれ、そのブースやサークル主に対する熱い想い等を書けるのです!
※画像ではデモ会場のため、書き込めない様になっています
注意点として、「そのブースの出展主は書き込めない」ようになっています。
あくまで「そのブースに来てくださった方向けの機能」という感じですね。
書き込まれた内容は、pictSQUAREマイページの書き込みボードから閲覧可能です。
書き込みには返信もできるので、書いてくださった方へのお礼等を記載することも可能です…!
イベントに参加したことある方なら何となくわかると思いますが、個々のブース主に対してチャットで交流するっていうのはなかなか勇気いる行動なので…。
設置しておくと、交流ハードルも下がるしいいのかなと思います。
筆者も以前参加したイベントにて、試しに設置してみたのですが…。
たくさんの方から励みのメッセージ、応援のメッセージをいただき大変嬉しく思いました…_:(´ཀ`」∠):
民度が低くないイベントであれば、じゃんじゃん設置しちゃっていいかなと思います。
おわりに&次回記事では…
今回は、pictSQUAREイベントにサークル参加してきたレポの前編として、「そもそもpictSQUAREとはどんなサービスか」「イベント出展時に必要な準備」をまとめてみました。
従来のオフライン出展よりも、圧倒的に申込準備量が少なく…。
申し込んだ後や、イベント開催中であってもサークルカットやお品書き等を変更できるため、〆切ギリギリ民にとっても非常にありがたいサービスだなと感じます。
次回記事となる「中編」では、「イベント当日の過ごし方」「イベント後にやること」についてまとめていきたいと思います。
それでは|д゚*)